ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2016.4.30 00:15芸能など

「不機嫌な果実」「コントレール」


昨夜、「不機嫌な果実」という不倫ドラマを見た。

林真理子が書いた小説が原作で、栗山千明、高梨臨、

橋本マナミというわしの好きな美女ばかり揃っていて、

興味津々。

特に栗山千明は「キルビル」で見て以降、非日常的な

美貌に注目していた。

その日常性が感じられない栗山千明が不倫テーマの

ドラマの主演というのが意外すぎる。

すれすれの線で色っぽい演技をしていて、実に良かった。

 

問題はストーリーで、やっぱりバブルのにおいがぷんぷん

漂っていて、ちょっと滑稽だ。

元カレが「昔のようにタクシーチケットをくれないのが不満」

というセリフには思わず笑ってしまった。

ホテルの部屋に連れ込んだら、ベッドにバラの花びらが

敷き詰めてあるのも、爆笑だ。

 

時代が変わると陳腐になる筋立てというのがあるもので、

石原慎太郎の「太陽の季節」なんかも読んでみたら

爆笑してしまう。

バブルの時代がいかに軽薄だったか、やっぱりあのころ、

わしがムカムカしていたのは正常だったんだと再認識した。

 

ひょっとしたら、このテレビドラマは、バブルの頃の

非日常的な設定をパロディとして活かすために栗山千明を

使ったのだろうか?

まだ見てみないと意図が分からない。

栗山千明さえ見ていれば損はないから今後も見続けよう。

 

だがこのドラマの強敵は石田ゆり子の「コントレール」だ。

石田ゆり子はかつて「不機嫌な果実」の主演をしていたが、

日常性のある女優であり、「コントレール」でも全然衰えない

色っぽさを見せている。

大石静の脚本が抜群に上手い。

 

エンディングに流れる玉置浩二・作詞作曲で、鈴木雅之が歌う

主題歌「泣きたいよ」が、とんでもない名曲で、久しぶりに

興奮する歌謡曲に出会えた。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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